ふとしたきっかけでJ-Chipで働かれることになった営業の”渡辺 收(66歳)”さん。
60歳を過ぎても企業で正社員として働かれてた経験も含めてお話をお伺いさせていただきました。
――前の会社は、いつ辞められたんでしょうか?
2013年9月に正社員で働いていたところを辞めたんですね。
その時が61歳の時でした。
今、高齢者の雇用という事で大手の会社なんかは、60歳になったら辞めますか、それとも働いてもいいですよと言われるんですね。
ただ、働くにも条件が厳しくて、月火水木金、従来通り毎日朝9時から17時まで、やることは従来と変わりません。
その代わり、給料が今までの1/3だったり1/4だったりというのが条件なんですよ。
会社としては辞めてもらいたいというのが本音だと思いますよ。
そうすると60歳過ぎた人の本音を言うと、週2~3で時間も朝10時から16時位までで収入が落ちてもしょうがないよねというのはあるんだけども。
なかなかそういう所で仕事…正社員の仕事をこうずっと続けていくのは難しいかなと。
40代のころから転職し始めてて、いつ辞めてもいいかなと思ってはいたんですよ。
週2~3日位仕事をして、時間を潰せればいいかなと思たんだよね。
定年を過ぎて給料が下がってるのに仕事量が変わらないのは、しんどいですよ。
――J-Chipはどういう経緯で入られたんですか?
60歳を過ぎると体がしんどくなるんですよ。
正社員を辞めて家でボーっとしてもしょうがないから、アルバイト的な事をやって週2~3日時間を潰せればいいかなと。
そういう考えで知り合いの会社で、お手伝いさせてもらってました。
その時に、昔の知人から一部上場会社の子会社で高齢者向けの就職の講師をやってくれと言われて、高齢者の再就職という事についてしゃべらないといけなくて調査したんですね。
それで飯田橋にある「東京仕事センター」高齢者関係なんですが。
そういう所に行って、たまたまJ-Chipが営業マンの求人を出してたんです。
条件としては毎日は働かなくてもいい、一週間で2日半程度で、雇用保険も入らなくていいという条件だったので、これならいいねと思って、ちょっと話をしてみたら、じゃぁ来てくださいという事になって、働くことになりました。
――J-Chipはいつから働き始めましたか?
2016年7月から営業として働き始めました。
その頃J-Chipに営業の人が一人しかいなかったので、その方の手助けをという事で始めたんですが、その頃新しいお客さんを開拓したいという事でそっちの方のお手伝いしてまして。
そうこうしているうちに2018年5月位から新規顧客の開拓は少し置いておいて、既存のお客さんのサポートというか担当をやってくださいという事でやっています。
――今はどのような勤務体系なのでしょうか?
パートタイマーとして働いています。
週3日という予定だったんだけど、今はお客さんを持っているので忙しい時は毎日やってるときもありますよ。
僕のパターンは週の初めの月曜日は渋谷の事務所に来て、みんなで会議をやって火曜日から金曜日は、もう事務所には来ないんです。
基本的に。自分の家でやったり、自分の家からお客さんの所に行って、家に帰ると。
事務所に来るときは、会議に出るのと資料を印刷するくらいしかやらないです。
その会議でその前の週の報告と、今週こういう所に行くということと、後はJ-Chipに来るときはお昼12時位に来て、夕方16時17時に帰る感じですね。
お客さんの所に行くときは、10時に呼ばれれば10時に行くし、16時に呼ばれれば16時に行くし、基本的にはお客さんの都合で様々ですね。
――仕事へのモチベーションや仕事量はどう管理されているのですか?
営業だから成果を上げていかないといけないというのはあるので、その辺のからみですよね。
もちろん予算も目標値もありますし、少しは自分に対しての期待値もあるだろうから、それに応えないとなと思ってますよ。
自分の裁量で仕事量はある程度調節出来てしまう所ではあるんですが、会社に求められてる範囲である程度一定量の仕事をするようにしています。
自分の身体が、もう週5日働くというのはきつい年齢になってるわけですよ。
それを無理にやっていくと、どっか心臓や脳に色々出てくるので。
自分の中ではなるべく週3日で出来るようにしていて、ある週だけは5日やることもあるよね。
という考えにしておかないと、どうしても体にきちゃうから、それは前に無理をして体を壊したことがあったので、無理しちゃいけないなと思って、適当に休暇を取りながら仕事をしています。
ただ、営業の仕事って家にいてもメールでやり取りをしてうので、メールのチェックを定期的にやらなきゃいけないから、なんだか休んでるんだか休んでないんだかというのが分からなくなる時もありますね。
無理のないペースで働いているつもりではあります。
――仕事をしている中で、歳を感じることはありますか?
営業やってるのにこれを言ったら怒られるかもしれないけど、人の顔を覚えられなくなってきてるなというのは感じます。
名刺交換した時から半年以上経ってしまってる時とか、思い出せないんだよね。
確かにこないだ名刺交換はしたけど…どんな人だっけ?と。
もちろん、会えば思い出しますけどね。
でも、これ程人の顔を思い出すのに苦労をするのかなと。
それと、目が悪くなりましたね。小さい字は読みたくないです。
メールくらいならいいんですけど、電子部品の情報って細かいでしょ。
品番一つとってもアルファベットと数字が混ざってるから、1なのかLの小文字なのか気にしながら見てると、あれは疲れるね。
――健康のために気を付けてることはありますか?
特にないんですよね。完全な運動不足です(笑)。
渋谷の事務所に来るまでに乗り換えや駅から少し歩くのと、お客さんの所に行くのも車なので歩く距離はほとんどないので運動にはならないかな。
僕はあんまり帰り道にどっか行くというのは好きではなくて、家でゆっくり過ごしますね。
――今のライフワークは続けていきたいですか?
今66歳なんですが、僕の周りを見ていると、みんな仕事を辞めてるんですよね。
何をやってるの?と聞くと、家の自治会のことやってるとか、そういうのばかりで、僕はそういうのがあんまり好きじゃないから、それならまだ使ってくれるうちは少し働いた方がいいかなとそんな感じです。
今のペースでいければいいですね。
文:山本絵美
シルバーエンジニア人材センター
シルバーエンジニアについての詳しい情報については、お問い合わせください。