光半導体

2019年 GaN素子LED特許の状況①光半導体 LED特許関連動向

蛍光ランプに代わるLED電球が世界市場で拡大していますが、元を辿れば日亜化学工業が高輝度の青色発光LEDを、その後、青色LEDと蛍光体を組み合わせた白色LEDを開発したことから始まります。

LED照明を多く使っている香港ビクトリア湾の風景

LED照明を多く使っている香港ビクトリア湾の風景

 

蛍光ランプをLEDに代えることで省エネが可能であり、Co2削減は世界的規模の課題でもあります。

電球形蛍光ランプと電球形LEDランプの比較

電球形蛍光ランプと電球形LEDランプの比較引用:照明 選び方|でんきの省エネ術|東京電力エナジーパートナー株式会社

ただ、日亜化学は特許に関する訴訟を数多く行っており、特許状況は昨今に至っても状況が変わってきます。

日亜化学の特許期限の経緯について

2001年、元日亜化学の中村氏は同社に対して、自身が発明したGaN製造に関する特許による対価支払・権利譲渡の訴訟(通称404訴訟)を起こし、結果的には2005年に和解が成立しました。

また、既に404特許方式を使用するメーカーも少ないため、日亜化学は2006年に本特許を放棄しています。

その他、日亜化学が保有するGaN素子構造に関する重要な特許としては”特開2780691”が有名で、GaN製のPN型ウエハーについて特許性を主張しており、1998年より台湾のEVERLIGHT社との間で長らく訴訟が繰り返されています。

訴訟場所も日本・台湾・ドイツ等で、全面展開されています。

2012年には日本の特許庁より本特許の無効の決定がされました。

これを不服とした同社は訂正審査請求を出しましたが、2013年7月にやはり無効の判決が出ました。

対策に困った同社は、エバーライトのお膝元台湾で”エバーライトと徹底抗戦する”との公開発表をし、2019年でも継続係争中です。

日亜化学所有のGaN系LEDに関する特許状況(2019年3月時点)

特許番号 権利者 内容 経過/現状 背景/影響度 権利消滅
2628404 日亜
化学
GaN製造方法に関する/ツーフローMOCVD方式の発明主張 発明者/中村氏と訴訟問題が発生。2006年日亜化学は本特許を放棄する。 2006年時点でのツーフロー方式の優位性なし。主流は層流MOCVD方式である。 2006年
11月(放棄)
2780691 日亜
化学
GaN素子構造に関する/GaN製のPN型コンタクト層を有する 1998年より日亜化学とエバーライト間にて訴訟が継続中。2012年11月、特許庁は本特許の無効を決定した。日亜は訂正審査要求するが、2013年7月に無効決定された。これを受けて日亜化学は、2013年9月にエバーライトと徹底抗戦すると発表した。 本特許は高輝度LEDの最重要技術であり、日亜化学としての生命線である。既にエバーライトとの係争は15年となる。あと3年で本特許は時効となる。 2018年
2900928 日亜
化学
白色LED素子構造に関する/サファイア基板を使用する青色LEDと蛍光体を組み合せて白色発光する 白色LED構造の基本特許。当初は画期的な発明であった。しかし、サファイアは高額であり現在はSiが主流である。 ハイパワーLEDでは依然としてサファイア基板が主流である。各社はこのタイミングで拡販開始している。 2011年
11月
3503139 日亜
化学
白色LED素子構造に関する/波長420~490nmのLEDとセシウムを含むガーネット系蛍光体を組み合わせる 発明内容としては、先進性はない。改善的な提案レベル。よって、訴訟でも無効となる。 特になし 2012年
無効判決
3700502 日亜
化学
白色LED素子構造に関する/量子井戸構造の青色LEDを使用する・・・以下3503139と同様 本特許は、上記3503139の発展版である。相違点は量子井戸構造LEDを訴求している点のみ。おそらく無効となる。 本特許が有効と成っても影響度は少ない。 2019年
3724490 日亜
化学
白色LED素子構造に関する/青色LEDと蛍光体を組み合せて白色発光する 白色LED構造の基本特許。画期的な発明であった。 本特許は、白色LEDの最重要特許であった。このタイミングで各社は白色LED拡販したためLED照明が急速に拡大している 2011年
11月
3724498 日亜
化学
白色LED素子構造に関する/波長420~440nmのLEDとYAG系蛍光体を組み合わせる 蛍光体として、現在の主流であるYAG(イットリウム・アルミ・ガーネット)を使用する発明。 本特許は、白色LEDの最重要特許であった。このタイミングで各社は白色LED拡販したためLED照明が急速に拡大している 2011年
11月

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