コンデンサ

マルチレイヤーセラミックコンデンサの需要拡大と製造メーカーの変化

2018年7月に行ったJ-Chipユーザー会で配られた資料「J-Chipユーザー会2018年 電子部品の供給逼迫とその対策」の中から「マルチレイヤーセラミックコンデンサの需要拡大と製造メーカーの変化 」について一部をご紹介させていただきます。

拡大するMLCC需要と市場変化

MLCCの供給逼迫の原因の一つとして、ここ近年の急速な製品需要拡大に在ります。

それは業界予測を超えたものであり、村田製作所以下製造メーカーの予測を超えるものでした。

特に車載機器(運転支援/通信機器)での需要拡大は、業界予測を超えており大きく影響しています。

下記は、弊社調査”MLCC世界市場販売シェア “の図です。

MLCC世界市場売上金額推移(¥億)

世界市場規模:¥8,617億

MLCC世界市場売上金額推移(¥億)
引用:J-Chipユーザー会2018年 電子部品の供給逼迫とその対策

2017年のマルチレイヤーセラミックコンデンサの売上は2016年のよりも10.9%も増加しています。

下記、MLCC市場の2012年と2017年のメーカー別売上金額に見るシェア比較の図になります。

MLCCメーカー別売金額シェア比較(¥億)

MLCCメーカー別売金額シェア比較(¥億)
引用:J-Chipユーザー会2018年 電子部品の供給逼迫とその対策

2012年から比べると2017年のMLCCの市場規模は32%も増加しています。

2012年時点で上位二社(村田・SEMCO)の市場シェアは計44%でしたが、2017年では52%と増加しています。

特に村田製作所の市場シェアは33.9%と増加しています。

TDKに関しては、2016年に民生品MLCC販売停止を通達、代替メーカーへの切替を要請しており、市場シェアはそれほど変わらない結果になっています。

セラミックコンデンサについてのメーカー情報や評価情報等、詳しい情報については、お問い合わせください。

***下記2019/10追記***

j-chipがお手伝いできること

今回のMLCC教協逼迫に対して、村田製作所をはじめとして2018年より増産体制を取っており、徐々にMLCCのリードタイイムは短縮方向との情報がありますが、村田製作所の要請で小型パッケージ製品(0603サイズ)への代替作業に追われていたり、新規メーカー開拓に苦労されているメーカー様もあるようです。

弊社では、これらお客様のお困り事の一部を”業務代行支援” させて頂いております。

今回の案件事例では、下記がその代表です。

代替品調査

具体的に、村田製作所製品と同等仕様の製品を”ご希望するメーカーにて代替調査”致します。

詳細仕様等の要件はお客様のご希望に従います。詳しくはこちらをご確認ください。
代替品調査サービス 詳しくはこちら(PDF)

電子部品信頼性評価試験支援査

MLCC製品の信頼性評価試験資料提供と、その説明を行います。

ご要望により、具体的な評価も外部機関と提携して行います。

電子部品信頼性評価試験支援査

メーカー情報提供・開拓支援

MLCCメーカー売上金額グラフで、伏字のメーカー他の総合評価結果情報を提供致します。
その他、お客様にて検討予定のメーカー調査を行います。

メーカー情報提供・開拓支援
代替品調査等、業務代行支援についての詳しい情報については、お問い合わせください。

設計段階から徹底できるEOL対策

カタログ情報という客観的データからEOL(End Of Life/生産中止)情報を割り出し、代替品調査、推奨部品選定支援まで総合的なサポートが可能です。
設計段階から徹底できるEOL対策をご用意いたしました。もちろん個々のサービス提供もお気軽にご相談ください。

設計段階から徹底できるEOL対策

EOL調査サービス

近い将来EOLになる部品を早期発見しご報告する事で、お客様のEOL対策業務時間の確保と短縮、及びロスコストの削減に貢献いたします。
大手セットメーカ40社以上へのサービス実績があり、お客様から合計20万点以上のデータをお預かりし毎月2万点以上調査しています。

EOL調査サービス

代替品調査サービス

お客様から部品リストをお預かりし、部品知識豊富なソーシングエンジニアが代替品DBを活用しながら、
①EOL対策、②BCP対策、③CD対策、④標準化
の用途に合った精度で代替候補品を提案いたします。

代替品調査サービス